仮想通貨のステーキングってなんだろう?
ステーキングして稼いだ仮想通貨にも税金はかかるのかな?
こんな悩みを解決できます。
この記事では前半でステーキングの仕組みや特徴、メリット・デメリットについて、後半ではステーキングと税金、ステーキング方法について解説するので、仮想通貨で稼ぎたい人はぜひ最後まで読んでみてくださいね!
- ステーキングは特定の仮想通貨を保有することでブロックチェーンの生成に貢献し、その報酬として仮想通貨がもらえる仕組みのこと
- 保有しているだけで仮想通貨が増える反面、ステーキング中は取引ができない場合もある
- ステーキングは安定して資産を増やしたい人におすすめ
- ステーキングできる取引所、仮想通貨は決まっている
- ステーキングに税金はかかる
※「ステーキングの税金についてすぐに知りたい!」という方は、「ステーキングの税金へのリンク」へどうぞ!
ステーキングとは?
仮想通貨のステーキングとは、仮想通貨を保持しブロックチェーンのネットワーク上に預け入れることで報酬を得る方法です。
ステーキング対象の仮想通貨を一定期間、決められた金額を預けることで、その仮想通貨プロジェクトのコミュニティにおける意思決定やコンセンサスアルゴリズムの運用に貢献できます。
その結果、報酬として仮想通貨をもらえます。
仮想通貨のステーキングの仕組み・特徴
もう少し詳しくステーキングの仕組みや特徴を見ていきましょう。
ステーキングできる仮想通貨は、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)というコンセンサスアルゴリズムが適用されている仮想通貨です。
コンセンサスアルゴリズム
仮想通貨の取引記録をブロックチェーンに正しく記録するための仕組みで仮想通貨ごとに異なります。
コンセンサスアルゴリズムは、主に以下の5つがあります。
- PoW(プルーフ・オブ・ワーク)
- PoS(プルーフ・オブ・ステーク)
- PoI(プルーフ・オブ・インポータンス)
- PoC(プルーフ・オブ・コンセンサス)
- DPoS(デリゲート・プルーフ・オブ・ステーク)
PoS(プルーフ・オブ・ステーク)
PoSでは対象となる仮想通貨を一定量一定期間保有する人が、ネットワークへ貢献しているとみなされます。
保有している仮想通貨が多いほど、取引データが正しいかの承認作業を優先して行うことができ、ブロックを生成できます。
しかし、大量保有者ほどブロックを生成できる確率が高まりブロック生成報酬が貰えるので経済格差が広がるという課題があります。
DPoS(デリゲート・プルーフ・オブ・ステーク)
DPoSは、PoSの進化版でPoSの仕組みに投票という方法を加え、PoSの課題である仮想通貨の大量保有者ほど報酬がもらえ経済格差が広がるという課題を解決します。
まずブロック生成者(承認作業を行う承認者)は、仮想通貨の保有量だけでなくネットワークからの投票数によっても選ばれます。
一方で、仮想通貨保有量が少ない人は投票でブロック生成者(承認作業を行う承認者)の候補者を一人選び、その選んだ人がブロック生成に成功するとそのブロック生成報酬の一部を受け取る事ができます。
このように保有量が少ない人でも自分の仮想通貨をブロック生成者にステーキングすることで、ブロック生成に関わることができ報酬をもらうことができます。
ステーキングのメリット
ステーキングの仕組みや特徴がだいたい分かりましたね。
ここからは、ステーキングの4つのメリットを紹介していきます。
保有するだけで仮想通貨が増える
これまで紹介してきたようにステーキングは、対象の仮想通貨を保持しブロックチェーンのネットワーク上に預け入れることで、ネットワークのガバナンスに参加でき報酬を得ることができます。
よって、レンディング同様、トレードすることなく仮想通貨を増やすことができます。
高い利率で増やしやすい
ステーキングの利率は銘柄や取引所によって様々ですが、最低0.1%以上、平均して年利3~6%が多いようです。
2021年の一例を以下に示しますが、メガバンクの定期預金金利(0.002%)と比べるとはるかに高い利率ですよね。
- コインチェックでのLSKステーキング・・・年利0.5%
- バイナンスでのXTZステーキング・・・年利7%
利率だけ見ると銀行に預けるくらいなら日本円を仮想通貨に換えてステーキングしたほうが効率よく資産を増やせますね。
心理的支えになる
価格変動の大きい仮想通貨を長期間保持していることは、心理的にもストレスだと思います。
特に価格が大きく下落すると、イーサリアムのような将来性がある仮想通貨であっても売却したくなるでしょう。
しかし、ステーキングを行っていれば仮想通貨も増えるのでストレス軽減にもつながり、更にはもっと仮想通貨を増やしたいという長期ホールドにもつながります。
簡単に開始できる
ステーキングは、複雑な手続きなど一切必要とせずすぐに始めることができます。
取引所の口座を持っておらず、最初の口座開設から始める人でもほとんど手間はかかりません。
国内取引所でも口座開設は約5〜10分程度で済みます。(承認に少し時間がかかるかもしれませんが)
なので、今すでにステーキングに興味があれば一度やってみてもいいかもしれませんね。
ステーキングのデメリット
一方でステーキングにはどんなデメリットがあるのでしょうか。
ここからステーキングの3つのデメリットを紹介していきます。
自由に取引できない
ステーキングは仮想通貨を一定期間預けておく必要があるので、その期間は預けた仮想通貨を取引できない場合があります。
預けた仮想通貨が動かせなくなることを「ロック」と呼んでますが、「ロック」の有無やロックされる期間は取引所によって異なります。
ステーキングしていても自由に解約できる取引所もあれば、できない取引所もありますので各取引所のルールを確認しましょう。
市場価格の暴落リスク
ステーキング期間中にその仮想通貨の市場価格が暴落するリスクもあります。
そうなると、ステーキング報酬を価格の下落分が上回る可能性も大いにあります。
ステーキングする仮想通貨の価格がどんなに下落しても、その仮想通貨の将来性を信じて長期間保有するつもりならば気にする必要はありませんが、短期間で取引する仮想通貨はステーキングには向かないでしょう。
報酬を予測できない
DPoSの仮想通貨をステーキングする場合、報酬がもらえるかどうか、どのくらいもらえるかは状況によって異なります。
DPoSの仮想通貨はブロック生成者を投票で決めますので、自分が投票した人がブロック生成者に選ばれなければ報酬は発生しません。
又、ステーキング報酬が発生しても投票者へ分配するので、その都度もらえる報酬額も変わってきます。
そのため、DPoSの仮想通貨ステーキングは貰える報酬が予想しづらいという欠点があります。
ステーキングが向いている人
ここまでステーキングのメリット・デメリットを紹介してきました。
ここからはステーキングに向いている人を紹介していきます。
安定して資産を増やしたい人
ステーキングはより安定して資産を増やしたい人におすすめです。
なぜなら、ステーキングは、トレードに比べ安定して仮想通貨を増やすことができるからです。
トレードの場合、売買するので仮想通貨の増減がありますが、ステーキングの場合増えていくだけです。
更に、ステーキングする仮想通貨がイーサリアムのような将来性を期待されているものであれば、価格の暴落リスクもより低くなり安定して資産を増やせます。
仮想通貨を長期間ホールドする予定の人
ステーキングは、仮想通貨を長期に保持したい人に向いています。
なぜなら、ステーキングすればするほど仮想通貨の数量は増えていくからです。
よって、特に取引する予定もなくただ単に長期間保有している仮想通貨があれば、ステーキングしたほうが仮想通貨を増やすことができます。
高い利率で運用したい人
銀行の定期預金に不満を持っている方は、ステーキングを一度やってみたほうが良いと思います。
メガバンクの定期預金でさえ年率0.002%と低金利です。
ステーキングは最低でも0.1%あるので、銀行に預けるくらいならステーキングしたほうが効率よく資産を増やせるでしょう。
ステーキングする仮想通貨を選ぶポイント
それでは実際にステーキングする場合、仮想通貨はどんな銘柄を選ぶべきでしょうか。
ここから銘柄選びのポイントを紹介します。
ステーキングサービス対象
まずは、取引所がステーキングサービスを提供している銘柄を選びましょう。
ステーキングは個人でもできますが、手順が複雑だったり操作を間違えて仮想通貨を失うリスクもあるので、取引所を通してステーキングするほうが良いです。
そのため取引所が対応している銘柄を選び、対応取引所で行うことがおすすめです。
高利率
高利率の銘柄を選びましょう。
当然ながら利率が高い銘柄のほうが、資産を早く増やせます。
ステーキングの利率は仮想通貨や取引所によって異なるので、しっかり調査してステーキングしましょう。
長期保有
ステーキングは仮想通貨を一定期間保有することで報酬をもらえます。
なので選ぶべき仮想通貨は短期でトレードするものではなく、価格が暴落してもその仮想通貨の将来性を信じて長期で保有するものが良いでしょう。
ステーキングおすすめ仮想通貨
銘柄選びのポイントが分かったところで実際にステーキングできる仮想通貨は何があるのでしょうか。
ステーキングの対象はPoS適用の仮想通貨のみです。
PoWというコンセンサスアルゴリズムを採用しているビットコインはステーキングができません。
一方でイーサリアムは、PoWからPoSへ移行したのでステーキングができるようになりましたが、残念ながら海外取引所しか対応していません。
ここからステーキングにおすすめの仮想通貨を紹介していきますね。
イーサリアム(ETH)
まずは、アルトコインの王様、イーサリアムです。
仮想通貨に興味がない人でもイーサリアムの名前くらい聞いたことはあるでしょう。
残念ながらイーサリアムは国内取引所ではステーキングできませんが、興味がある方のために紹介しておきます。
仮想通貨名 | イーサリアム |
ティッカーシンボル | ETH |
最大供給量 | 無限 |
価格(2023年2月時点) | 221,403円 |
時価総額(2023年2月時点) | 約26兆7千億円 |
時価総額ランキング(2023年2月時点) | 2位 |
イーサリアムとは、ヴィタリック・ブテリン氏が開発したプラットフォームの名称で、スマートコントラクト機能を搭載した分散型アプリケーション(DApps)を開発するためのブロックチェーンです。
スマートコントラクト機能
スマートコントラクトとは、条件が満たされると自動的に契約内容を実行するプログラムのことです。
当事者間で決められた条件さえ満たせば良いので、契約を実行するのに管理者は不要で時間の短縮につながります。
更にその契約内容は改ざんすることができず、取引履歴などは誰でも見ることができる透明性の高いものになっています。
活用例
このようなスマートコントラクト機能は金融面で使われています。
通常お金を誰かに送金する場合、銀行等の管理者が間に入り手続きに時間がかかりますが、イーサリアムの場合、銀行等の管理者が間に入らず個人間で直接やり取りするので数秒で送金が完了します。
分散型アプリケーション(DApps)
DAppsとは分散型アプリケーションの略で、アプリの総称のことです。
イーサリアム上ではスマートコントラクトを利用して、管理者のいない多くの分散型アプリケーションが開発されています。
DAppsには、仮想通貨取引所やNFT取引所、ゲーム等多くの種類があります。
イーサリアムについて詳しく知りたい方は、下記の記事も読んでみてくださいね。
エイダコイン(ADA)
エイダコインは、DApps(分散型アプリケーション)の開発を目的としたパブリックブロックチェーン「カルダノ」で使用される仮想通貨です。
DAppsを開発目的としたプラットフォームはいくつかありますが、その中でもカルダノは人気でエイダコインは時価総額ランキング7位です。
仮想通貨名 | エイダコイン |
ティッカーシンボル | ADA |
最大供給量 | 450億枚 |
価格(2023年2月時点) | 52.5円 |
時価総額(2023年2月時点) | 約1兆8千億円 |
時価総額ランキング(2023年2月時点) | 7位 |
エイダコインには以下の特徴があります。
- 独自のコンセンサスアルゴリズム「ウロボロス」を採用
- 独自スマートコントラクト「Plutus」を採用
- 異なるブロックチェーン上のDAppsも利用可能
- オンラインカジノで利用可能
ウロボロス
カルダノのコンセンサスアルゴリズムは、PoSですが独自のウロボロスというものを採用しています。
仮想通貨大量保有者がブロック生成の機会を多く得やすいということは変わりませんが、その中でもブロック生成の機会が偏らないよう、よりランダムになるように改善されています。
Plutus
エイダコインでは、独自のスマートコントラクト「Plutus」を採用しています。
これにより、従来のスマートコントラクトの課題である、契約の変更や修正ができないという問題をPlutusは解決し、契約の変更が容易にできるようになりました。
異なるブロックチェーン上のDAppsも利用可能
カルダノとイーサリアムはそれぞれ異なったブロックチェーンですが、Milkomeda(ミルコメダ)C1サイドチェーンというサイドチェーンが接続されているおかげで、イーサリアムブロックチェーン上のDAppsでも簡単に使えるようになっています。
オンラインカジノで利用
エイダコインはオンラインカジノ「カルダノ」で利用可能です。
カルダノはブロックチェーン技術によって、より透明度の高い公正なオンラインカジノで不正ができないようになっています。
ポルカドット(DOT)
ポルカドットは、異なるブロックチェーン同士をつなぎ、相互に利用できる分散型のWeb世界の実現を目指しています。
仮想通貨名 | ポルカドット |
ティッカーシンボル | DOT |
最大供給量 | 無限 |
価格(2023年2月時点) | 972円 |
時価総額(2023年2月時点) | 約1兆1千億円 |
時価総額ランキング(2023年2月時点) | 13位 |
以下に主な特徴を紹介します。
- インターオペラビリティの実現
- スケーラビリティ問題の解決
インターオペラビリティの実現
ポルカドットは、異なるブロックチェーン同士を繋ぐことができます。
これにより、異なるブロックチェーン上で開発されたアプリでも相互のブロックチェーン上で使うことができるようになります。
例えば、イーサリアムブロックチェーン上で開発されたアプリをビットコインのブロックチェーンでも使えるようになるわけです。
スケーラビリティ問題の解決
イーサリアムなどで問題となっている、取引量が増えると処理が遅れたり手数料が高騰するスケーラビリティ問題がポルカドットでは発生しません。
なぜなら、ポルカドットでは「パラチェーン」という並列型ブロックチェーンを利用して、1つのブロックチェーンではなく複数のブロックチェーンで取引処理を行っているからです。
アバランチ(AVAX)
アバランチは分散型アプリケーションの開発を行うためのプラットフォームで、処理速度が桁違いに早く、高セキュリティ、低コストのブロックチェーンです。
仮想通貨名 | アバランチ |
ティッカーシンボル | AVAX |
最大供給量 | 7億2千枚 |
価格(2023年2月時点) | 2788円 |
時価総額(2023年2月時点) | 約8千7百億円 |
時価総額ランキング(2023年2月時点) | 17位 |
取引データの処理に時間がかかったり高い手数料がかかるといった問題(スケーラビリティ問題)や異なるブロックチェーン上で開発されたアプリはお互いに使用できないといった問題(インターオペラビリティ問題)を解決できる、イーサリアムキラーとして期待されています。
特徴は以下のとおりです。
- 早いかつ正確かつ安全かつ環境に優しい
- インターオペラビリティ機能
早いかつ正確かつ安全かつ環境に優しい
アバランチは、処理速度が早くかつ正確、セキュリティも高く環境にも優しいと言われています。
その理由は、「アバランチ・コンセンサス」という独自のアルゴリズムを採用しているからです。
アバランチ・コンセンサス
アバランチ・コンセンサスとは「クラシカル・コンセンサス」と「ナカモト・コンセンサス」のハイブリッド型アルゴリズムです。
- クラシカル・コンセンサス→スピードとエネルギー効率に優れている
- ナカモト・コンセンサス→分散性とセキュリティ性能に優れる
インターオペラビリティ機能
アバランチはブリッジという機能を備えているので、イーサリアムと相互運用性がありデータのやり取りやイーサリアム上で開発されたdApps(分散型アプリケーション)の使用も可能です。
ビットコインとイーサリアムのブロックチェーン間で送金ができないのと同様に、通常は異なるブロックチェーン間ではデータのやり取りや取引ができません(インターオペラビリティ問題)が、アバランチはイーサリアムとの間でそれができるのです。
アバランチについて詳しく知りたい方は、下記の記事も読んでみてくださいね。
コスモス(ATOM)
Cosmosのプロジェクトは、開発者がブロックチェーンを簡単に構築できるようにし、異なるブロックチェーン同士が取引できるようにすることで、ブロックチェーン間の壁をなくすことです。
例えば、ビットコインとイーサリアムは、互いに異なるブロックチェーン上で取引されているため、取引所を通さないと直接交換することができません。
Cosomosの最終的な目標は、ブロックチェーンのネットワークであるInternet of Blockchainsを構築し、分散型の方法で相互に通信できるようにすることです。
仮想通貨名 | アトム |
ティッカーシンボル | ATOM |
最大供給量 | 無限 |
価格(2023年2月時点) | 1853円 |
時価総額(2023年2月時点) | 約5千4百億円 |
時価総額ランキング(2023年2月時点) | 22位 |
以下に主な特徴を紹介します。
- 互いに異なるブロックチェーン同士をつなぐ
- 誰でも簡単にブロックチェーンをつくることができる
互いに異なるブロックチェーン同士をつなぐ
上図のようにHubとZoneという2つのブロックチェーンがあります。
Zoneは、ビットコインやイーサリアムといった異なるブロックチェーンで、HubはZone同士を接続するために特別に設計されたブロックチェーンです。
通常、ビットコインやイーサリアムといった異なるブロックチェーン同士は直接取り引きできません。
しかし、Hubと接続することでHubに接続されている他のすべてのZoneに自動的にアクセス(つまり、送信と受信)できるようになります。
Cosmos SDKの提供
Cosmos SDKは、誰でも使用できブロックチェーンを簡単につくることができるツールです。
Cosmos SDKを使うと、ゼロからブロックチェーンをつくる必要がなく、すでに誰かがつくったブロックチェーンをカスタマイズして自分のブロックチェーンを簡単につくれるので、数百時間の短縮につながります。
コスモス(ATOM)について詳しく知りたい方は、下記の記事も読んでみてくださいね。
テゾス(XTZ)
テゾスは、独自のスマートコントラクトを搭載したDApps開発のためのプラットフォームです。
仮想通貨名 | テゾス |
ティッカーシンボル | XTZ |
最大供給量 | 無限 |
価格(2023年2月時点) | 192円 |
時価総額(2023年2月時点) | 約1千7百億円 |
時価総額ランキング(2023年2月時点) | 45位 |
従来のスマートコントラクトには、一度契約内容が実行されると後からの修正ができずバグやエラーが起きるという課題がありました。
テゾスのスマートコントラクトは「Formal Verification」、「OCaml」という2つのシステムを導入することでその課題を解決しました。
この2つのシステムが事前に契約内容に誤りがないか検証し、誤りがあれば契約内容は実行されず未然にバグやエラーを防ぐので、その結果、処理速度の向上、承認作業のコスト削減につながります。
テゾスについてもっと詳しく知りたい方は、下記の記事も読んでみてくださいね。
シンボル(XYM)
シンボルは、ネムの大型アップデートにより誕生した、企業のニーズを満たすことを目的とするブロックチェーンでそこで使用される仮想通貨がXYM(ジム)です。
仮想通貨名 | シンボル |
ティッカーシンボル | XYM |
最大供給量 | 899億枚 |
価格(2023年2月時点) | 5.53円 |
時価総額(2023年2月時点) | 約310億円 |
時価総額ランキング(2023年2月時点) | 159位 |
シンボルの特徴は以下の通りです。
- ハイブリッド型のブロックチェーン
- コンセンサスアルゴリズムにPoS+を採用
ハイブリッド型のブロックチェーン
シンボルは、パブリックチェーンとプライベートチェーンを組み合わせたハイブリッド型のブロックチェーンです。
パブリックチェーンの高いセキュリティとプライベートチェーンの速い処理能力を備えています。
コンセンサスアルゴリズムにPoS+を採用
シンボルはコンセンサスアルゴリズムにPoS+を採用しています。
PoSでは仮想通貨を多く持っている人にブロック生成のチャンスが偏るという課題がありますが、PoS+では仮想通貨の保有量だけでなく、取引量やノード(パソコンやスマートフォンなど仮想通貨の取引を行える端末)の活動量も合わせてブロック生成者が決まります。
そのため、保有量が少ないネットワーク参加者にもブロック生成のチャンスがまわってきます。
アイオーエストークン(IOST)
IOSTは、コンセンサスアルゴリズムにPoB(プルーフ・オブ・ビリーバビリティ)を採用しており、高速な処理能力と非中央集権性を実現しています。
仮想通貨名 | アイオーエストークン |
ティッカーシンボル | IOST |
最大供給量 | 900億枚 |
価格(2023年2月時点) | 1.65円 |
時価総額(2023年2月時点) | 約300億円 |
時価総額ランキング(2023年2月時点) | 185位 |
以下にIOSTの特徴を紹介します。
- コンセンサスアルゴリズムにPoBを採用
- 速い送金能力
- プログラミング言語にJavaScript を採用
コンセンサスアルゴリズムにPoBを採用
PoBは、DPoS同様PoSの進化版なので、PoBを採用している仮想通貨はステーキング可能です。
PoBでは、仮想通貨の保有量だけでなく合わせてユーザーのネットワークに対する貢献度によって、ブロックの承認者が選ばれるため、PoSに比べ特定の人に報酬が集中しにくくなっています。
又、ブロック承認者が偏らず処理を分散できるので処理速度が速く、他と比較すると、ビットコインは1秒間に6件、イーサリアム1秒間に15件ですが、IOSTは1秒間に8,000件と桁違いの速さです。
速い送金能力
IOSTでは、シャーディングという技術を用いて速い送金速度、手数料の節約を実現しています。
プログラミング言語にJavaScript を採用
JavaScriptは、世界中で広く使われているブログラミング言語の1つなので、IOST上でのDAppsの開発は開発者や研究者にとって参入障壁が低く新規参入しやすくなっています。
リスク(LSK)
リスクは、イーサリアム同様、DApps(分散型アプリケーション)を開発するためのプラットフォームです。
仮想通貨名 | リスク |
ティッカーシンボル | LSK |
最大供給量 | 不明 |
価格(2023年2月時点) | 161円 |
時価総額(2023年2月時点) | 約230億円 |
時価総額ランキング(2023年2月時点) | 216位 |
リスクの特徴は以下のとおりです。
- サイドチェーン上での分散型アプリケーションの開発
- コンセンサスアルゴリズムにDPoS(デリゲート・プルーフ・オブ・ステーク)を採用
- プログラミング言語にJavaScript を採用
サイドチェーン上での分散型アプリケーションの開発
同じDAppsの開発用ブロックチェーンであるイーサリアムは、メインチェーン上でDAppsを開発しますが、リスクではサイドチェーン上で開発がなされます。
そのため、イーサリアムの課題である取引量が増えて処理速度が低下するスケーラビリティ問題が解決されたブロックチェーンと言えるでしょう。
コンセンサスアルゴリズムにDPoS(デリゲート・プルーフ・オブ・ステーク)
先ほども言いましたが、DPoSでは、仮想通貨の保有量と投票によってブロック生成者が選ばれるため、ブロックの承認作業による報酬がPoSほどは特定の個人や組織に集中しないようになっています。
プログラミング言語にJavaScript を採用
JavaScriptは、世界中で広く使われているブログラミング言語の1つです。
よって、リスクブロックチェーン上でのDAppsの開発は、開発者や研究者にとって参入障壁が低く後からでも新規参入しやすくなっています。
仮想通貨国内取引所ステーキング利率一覧
以上がステーキングにおすすめの仮想通貨でした。
それでは各取引所の各仮想通貨のステーキング年利を比較してみましょう。
取引所 | Coincheck | BITPOINT | bitFlyer | SBI VC Trade | CoinTrade | GMOコイン |
対象銘柄と年利(2023年2月時点) | ・LSK(現在停止) | ・ADA:〜5.3% | ・LSK(現在停止) | ・ADA:2.6% ・DOT:13.9% ・AVAX:5.2% ・XTZ:4.5〜5.5% | ・ADA:1〜4% ・DOT:5〜11% ・XTZ:2〜5% ・IOST:5〜12% ・PLT:10〜25% | ・ADA:2.5〜3.5% ・DOT:4.4〜5.3% ・ATOM:6.5〜7.2% ・XTZ:2.1〜4.3% ・XYM:3.2〜4.5% ・QTUM:1.3〜4.2% |
取引所手数料 | 無料 | 無料 |
約定×0.01〜0.15% (単位:BTC) | Maker -0.01% Taker 0.05% *2 | ー*1 | Maker -0.01% Taker 0.05% *2 |
販売所手数料*3 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
入金手数料 | 0〜*6 | 無料 | 0〜330円*7 | 無料 | 無料 | 無料*5 |
出金手数料 | 407円 | 無料 | 220~770円*8 | 無料 | 550円 | 無料 |
送金手数料(BTC) | 0.0005 | 無料 | 0.0004 | 無料 | 0.0005 | 無料 |
銘柄数 | 18 | 13 | 19 | 14 | 10 | 22 |
ステーキングおすすめ仮想通貨国内取引所
国内取引所ではCoinTradeやSBI VC Tradeが種類も多く利率も高かったですね。
コインチェックとビットフライヤーは現在ステーキングサービスを中止しており、再開時期も未定となっていますが、通常の取引はできますので口座開設して普通に売買してステーキング再開を待ってもいいかもしれませんね。
ここからそれぞれの取引所の特徴を紹介していきますね。
コイントレード
コイントレードは、秘密鍵の複数分散管理やインターネットから切り離されたコールドウォレット等極めて高いセキュリティを誇り、顧客の資産を安全に守る取引所です。
- ADA:1〜4%
- DOT:5〜11%
- XTZ:2〜5%
- IOST:5〜12%
- PLT:10〜25%
SBI VC トレード
- ADA:2.6%
- DOT:13.9%
- AVAX:5.2%
- XTZ:4.5〜5.5%
SBI VC トレードは、東証プライム市場上場のSBIホールディングス株式会社傘下、SBIグループの100%子会社で最高水準のセキュリティを誇ります。
又、各種手数料が無料で1コインから買えるので、ユーザーにとって使いやすくなってます。
GMOコイン
GMOコインは、手数料、取扱銘柄数、セキュリティ等総合的にみても国内トップクラスの取引所です。
取扱銘柄数が国内最多、各手数料が無料で、取引所手数料を逆にもらえる場合もあります。
- ADA:2.5〜3.5%
- DOT:4.4〜5.3%
- ATOM:6.5〜7.2%
- QTUM:1.3〜4.2%
- XTZ:2.1〜4.3%
- XYM:3.2〜4.5%
ビットポイント
ビットポイントの口座を解説したい方は下のBITPOINTの図柄をクリックすると口座開設サイトへいけますよ!
ビットポイントもGMOに続いて国内優良取引所です。
エアドロップやキャンペーンを多くやってるのが特徴です。
・ADA:〜5.3%
コインチェック
コインチェックの口座を解説したい方は下のコインチェックの図柄をクリックすると口座開設サイトへいけますよ!
コインチェックは、アプリダウンロード数No.1で、初心者の方がビットコインを買う場合に非常におすすめです。
・LSK:現在ステーキング停止、再開時期未定
ビットフライヤー
ビットフライヤーは、ビットコイン取引量が6年連続国内No.1で、業界最長 7 年以上ハッキング0を次世代セキュリティで実現している安心できる取引所です。
・LSK:現在ステーキング停止、再開時期未定
以上ステーキングにおすすめの取引所を紹介しましたが、仮想通貨取引全体でおすすめの国内取引所を知りたいという方は、下記の記事も読んでみてくださいね。
ステーキングの方法
いよいよステーキングのやり方を紹介しますよ。
ステーキングの方法には、主に以下の2つがあります。
- 取引所を通す方法
- 取引所を通さず自分で行う方法
取引所を利用する方法
ここでは、GMOコインを例に挙げて、誰でも簡単にステーキングできる取引所を通す方法を紹介しますね。
GMOコインのステーキング方法は特別な手続きは必要ないので最も簡単です。
ステーキング対象の仮想通貨を普通に買って保有していれば勝手に報酬が貰えるのです。
以下の順番で紹介していきます。
- 口座開設
- 日本円入金
- 仮想通貨を購入
口座開設
①メールアドレスを入力し、②「私はロボットではありません」にチェックして③赤い部分の「口座開設(無料)を申し込む」をクリックします。
登録したアドレスに、下記のメールが送られてくるので、青い部分のURLをクリックします。
パスワードを設定します。
登録したメールアドレスとパスワードでログインします。
電話番号を入力し、青い部分の「コードを送信」をクリックします。
電話のショートメールに、6桁の番号が送られてくるので、それを2段階認証コードの欄に入力し、青い部分の「認証する」をクリックします。
認証が完了したら、青い部分の「開設申込へ進む」をクリックします。
お客様情報を全て入力していきます。
当てはまるものにチェックを入れていきます。
初心者の方にはレバレッジ取引はおすすめしません。
当てはまるものをチェックし、青色部分の「確認画面へ」をクリックします。
2箇所にチェックして、赤色の「口座開設申込」をクリックします。
ここからは、本人確認です。
「かんたん本人確認」がおすすめです。
QRコードが出てきますので、携帯でQRコードを読み取ります。
青色の「本人確認を始める」をクリックします。
下のどれか一つ、証明書を準備します。
持っていれば、運転免許証で大丈夫です。
指示通りに3回撮影して、青色の「次へ進む」をクリックします。
顔写真を撮影し、青色の「次へ進む」をクリックします。
青色の「撮影を始める」をクリックして、指示に従います。
本人確認の手続きが終わると、審査中の画面になります。
審査完了後、メールで「口座開設コード」が届くので、それを入力します。
最後に、2段階認証の入力となります。
認証後、口座開設手続きが完了となります。
日本円入金
ホーム画面の「日本円入出金」を押します。
GMOコインへ送金する銀行を選びます。
私の場合は、普段から楽天銀行を使っているので楽天銀行を選びます。
送金する金額を入れて、青色の「入金開始」を押します。
とりあえず、20万円送金してみます。
下の画面になるので、普段使っている銀行の入金操作を行ってください。
手続き完了という下の画面が出てくれば、問題なく入金されています。
仮想通貨購入
ここではイーサリアムを例に挙げて買い方を紹介していますが、ステーキングする場合は、以下の対象銘柄を選べばいいだけです。
それでは実際に買ってみましょう。
一番下の5つの項目の中の「トレード」を選択して、注文をクリックします。
「注文」をクリックします。
下の図は、成行注文の場合です。
成行注文の場合は、価格を指定しないので、すぐに買うことができます。
例えば、今すぐ1イーサリアム買いたいときは、取引数量のところに「1」と入力します。
すると、この時の1イーサリアムの価格は358,014円ですので、この価格で買うことになります。
取引数量を入力した後は、「確認画面へ」を押します。
下の図のように、注文確認画面になるので、良ければ「注文確定」ボタンを押します。
次は、指値注文の場合です。
指値注文の場合は、自分が買いたい価格を指定します。
例えば、1イーサリアムが300,000円の時に買いたい場合、「注文レート」に「300,000」と入力し、「取引数量」のところに買いたい量を入力します。
5万円分買おうと思うと、0.16イーサリアムなので、「0.16」と入力して「確認画面へ」を押します。
注文確認画面が出てくるので、「注文確定」ボタンを押します。
注文完了となります。
ホーム画面の一番下の5つの項目の中から、「保有/履歴」を押して、上段の3つの項目の中の「注文一覧」を押すと、先程、注文した内容が記録されています。
1イーサリアムが300,000円になった時に、自動で0.16イーサリアム購入となります。
あとは、買った銘柄を保有していれば勝手に資産が増えていきます。
簡単なのでぜひチャレンジしてみてくださいね。
ステーキングの税金
ここまでステーキングで稼ぐことを中心に紹介してきましたが、残念ながら、せっかくステーキングで得た仮想通貨にも税金はかかります。
以下の国税庁の「暗号資産に関する税務上の取扱いについて」をもとに解説していきます。
ステーキングにおける課税タイミング
ステーキングで課税されるタイミングは主に以下の2つです。
課税タイミング
- ステーキング報酬をもらったとき
- ステーキングで得た仮想通貨を売却、決済、交換したとき
例えば、ステーキングで1イーサを報酬としてもらった場合、その時点の市場価格で収益を認識します。
このときの市場価格が1イーサ50万円の場合、収益は50万円となります。
報酬でもらったその1イーサを70万円で売った場合、70万円ー50万円=20万円が収益とみなされます。
ステーキングにおける所得分類
ステーキング報酬は雑所得に分類されます。
雑所得は以下のデメリットがあります。
雑所得のデメリット
- 他の所得と損益通算ができない
- 赤字を年をまたいで繰り越せない
例えば、会社員が副業でステーキングを行って損失が出たとしても給与所得と損益通算はできません。
ステーキング関連経費
経費として計上できるものは、仮想通貨取引に利用するパソコンや仮想通貨を保有するための「Ledger Nano」のようなハードウォレット費用が考えられます。
ステーキングの節税
これじゃあせっかくステーキングを行ってもこれではメリットが少ないよ〜
何か良い方法無いの〜
そんな人のために今からステーキングで利益ができた時の節税対策を3つ紹介します。
- 含み損がある仮想通貨を損失確定させる
- 雑所得間で損益通算する
- 法人で運用する
含み損の仮想通貨を損失確定
ステーキング報酬で得た仮想通貨に課税されるタイミングは主に以下の2つでした。
①ステーキング報酬を受け取ったとき
②ステーキング報酬としてもらった仮想通貨を売却、決済、交換したとき
なのでステーキング報酬で得た仮想通貨を保有し続ければ②は税金の対象になりません。
ステーキング報酬で得た仮想通貨のうち価格が暴落し含み損を抱えていて、価格が戻りそうにない仮想通貨があれば、その仮想通貨を売って損失分として計上できます。
具体例
イーサリアム(ETH)を例に挙げて解説します。
2022年6月(市場価格1ETH:70万円)に2ETH購入し、それをステーキングして2022年9月(市場価格1ETH:30万円)にステーキング報酬で1ETH受け取ったとします。
【ETHを売却せずに保有し続ける場合】
ステーキング報酬として受け取った1ETH(30万円)が税金の対象
【2022年6月に購入した2ETHを売却する場合】
2ETH×(30-70)万円=−80万円となり、−80万円(売買の損失分)と+30万円(ステーキング報酬分)で50万円の損失が計上でき、ステーキング報酬として得た1ETH(30万円)にも税金はかからない
このように回復見込みのない含み損がある仮想通貨を保有しているときは、雑所得で利益ができたときに損失を確定したほうが節税となります。
年をまたがないこと!
例えば2021年6月の損失と2022年1月の利益は損益通算できません!
雑所得間での損益通算
ステーキング報酬など雑所得の赤字と給与所得では相殺できませんが、雑所得間では損益通算できます。
例えば、雑所得に分類される副業で10万円の赤字が出てステーキングで30万円の黒字が出た場合は、30万-10万円=20万円が総合課税の雑所得になります。
自分の収益で雑所得に該当するものがないか調べて、ステーキング報酬等の仮想通貨の利益と損益通算できるものがあれば全て相殺しましょう。
法人で運用
法人でステーキング運用すれば個人の運用に比べて以下のメリットがあります。
最大税率が低くなる 個人:45% 法人:23%
個人の場合、住民税も入れると最大55%の税金がかかりますが法人であれば住民税入れても33%で済みます。
法人所得全体で損益通算できる
個人の雑所得の赤字は他の所得との損益通算はできませんが、法人では全体の所得で損益通算が可能です。
仮想通貨の取引で赤字が出た場合に本業の黒字と相殺できるので、本業の利益にかかる税金を少なくできます。
赤字が出ても翌年以降に繰越控除できる
法人であれば翌年以降に最大10年間、損失を繰越すことができます。
個人の場合、仮想通貨の取引で得た雑所得は損失が発生しても翌年に繰り越すことができないが、法人であればその損失を翌年分の利益と相殺することができます。
個人のステーキング運用から法人のステーキング運用に移行させる場合、個人で保有している仮想通貨をそのまま移すことはできず、一旦利確しなければなりません。
又、法人の条件が2023年より厳しくなっているので一度確認ください。
ステーキングの注意点
ステーキング報酬の税金で特に注意すべきことが、カルダノなど急騰した仮想通貨を、急騰するずっと前から保持していた人がステーキングする場合です。
ステーキング報酬の仮想通貨を売却する場合に、同じ銘柄の仮想通貨、例えばカルダノの場合、「元手となるカルダノ」と「ステーキング報酬で得たカルダノ」は区別されないようです。
具体例
Dさんは「1ADA=50円」のときに買った100万ADAが、「1ADA=500円」まで上昇した後にステーキングを開始し、500円の市場価格で得たステーキング報酬1000ADAを取得し売却しました。
税金計算は、以下のようになります。
1. まず、ステーキング報酬で得た500円×1000ADA=50万円分が課税対象
2.平均取得単価を計算する
(購入金額)=「5000万円(1ADAが50円の時に買った100万ADA)」+「50万円(1ADAが500円の時にもらったステーキング報酬の1000ADA)」=5050万円
(取得した仮想通貨)=100万ADA+1000ADA=100万1000ADA
(平均取得単価)=100万1000ADA÷5050万円=0.02円
すなわち、購入したADAもステーキング報酬で得たADAも一律1ADA当たり約0.02円で買ったことになる
3. なので1000ADAを売却した場合は、「1ADA当たり0.02円で買った1000ADAを500円で売却した」と判断される
よって、売却金額と売却益は以下のようになります。
500円×1,000ADA=50万円(売却金額)
50万円−0.02円×1000ADA=50万円-20円(取得単価)=499,980円(売却益)
この売却益499,980円にステーキング報酬として得た50万円が更に加わるので
(課税対象)=499,980+500,000=999,980円
実際にADAを売却して手元に残る現金は50万円だが、「999,980円の所得を得た」と判断される
以上のようなことが起きるので、急騰前から仮想通貨を保持し急騰後、仮想通貨をステーキングして報酬を受け取る方は十分に注意してください。
これは著者の見解であり、実際の計算は専門税理士にご相談ください。
ステーキングに関してよくある質問
ステーキングについてだいぶ理解できたと思います。
ステーキングでよくある質問にも答えていきますね。
ステーキングのデメリットは?
- 仮想通貨取引所の倒産・取引停止・ハッキングで資産を失う
- 大きく稼ぐげない
- ステーキング期間中は動かせない仮想通貨もあるので、ステーキング中に仮想通貨の価格が暴落する可能性がある
ステーキング報酬に税金はかかる?
かかります。
税金が課されるタイミングは以下の二つのパターンになります。
- ステーキング報酬として仮想通貨を受け取ったとき
- ステーキング報酬として受け取った仮想通貨を売却したとき
ステーキング報酬として仮想通貨を受け取ったときの税金は、そのときの通貨の市場価格に対してかかります。
受け取った仮想通貨を売って利益が発生した場合は、売却した時の価格とステーキング報酬で受け取った時の価格の差に税金がかかります。
ステーキング対象の仮想通貨が少ない理由は?
ステーキング対象となる仮想通貨は、コンセンサスアルゴリズムにPoS(プルーフ・オブ・ステーク)、又はDPoSのようなPoS関連が採用されているものに限られるため、有名なものだと9銘柄くらいしかありません。
PoWとPoSの違い は?
PoW
ビットコインに適用されているコンセンサスアルゴリズムで、計算処理(マイニング)によってブロック生成を行います。
マイニングによって、検証作業が行われるので大きな電力や性能が高いマイニングマシンを保有する人や企業が有利になります。
セキュリティ面に優れる一方で、電力を大量に消費するので環境への負荷が課題です。
PoS
PoWの課題を解決する方法です。
仮想通貨の保有量に応じてブロックチェーンの承認作業ができるので、マイニング不要で環境へ負荷がほとんどかかりません。
ステーキング報酬を貰えない場合はあるの?
ステーキング報酬をもらえない場合もあります。
コンセンサスアルゴリズムがDPoSの仮想通貨の場合、ブロック生成者を投票で決めますが、自分が投票した人がブロック生成者に選ばれなかった場合は当然報酬はもらえません。
ステーキングとレンディング(貸暗号資産)の違いは?
GMOコインでは以下の違いがあるようです。
ステーキングに上限はある?
1回当たりの申込数量に上限はあるが申込回数に制限はありません。
又、利用者全体から受け付けるステーキング数量に上限はありません。
ステーキングのまとめ
今回はステーキングについて紹介しました。
- ステーキングは特定の仮想通貨を保有することでブロックチェーンの生成に貢献し、その報酬として仮想通貨がもらえる仕組みのこと
- 仮想通貨を保有しているだけで仮想通貨が増える反面、ステーキング中は仮想通貨を動かせず、その間に仮想通貨が暴落するリスクもある
- ステーキングは安定して資産を増やしたい人におすすめ
- ビットフライヤー、コインチェック、GMOコイン等がステーキングサービスを提供している
- PoSやDPoSのコンセンサスアルゴリズムを採用している仮想通貨のみステーキングができる
- ステーキングに税金はかかる
ステーキングはトレードに比べ、低リスクで安定して資産を増やせます。
手元に長期に保有している仮想通貨があるなら、高利率で増やせるステーキングを一度やってみていいかもしれないですね。