- イーサリアムの価格は今後どうなるのかな?
- イーサリアムは今後伸びるかな?
- ビットコインは買ってるけどイーサリアムも買ったほうがいいのかな?
こんな悩みを解決できる記事になっています。
なぜならこの記事では、イーサリアムの特徴、これまでの価格推移、今後の価格予想や将来性などを初心者の方にも分かりやすく詳しく紹介しているからです。
この記事を読み終えた頃には、イーサリアムに賭けたくなっているかもしれないですね。
イーサリアムとは?
イーサリアム(ETH)とは、ヴィタリック・ブテリン氏が開発したプラットフォームの名称で、スマートコイントラクト機能を搭載した、分散型のオープンソースブロックチェーンです。
そこで使用される仮想通貨を「イーサ」と呼び、日本では仮想通貨のことも「イーサリアム」と呼ばれることが多いです。
仮想通貨名 | イーサリアム |
ティッカーシンボル | ETH |
現在価格 (2022年9月) | 185,740円 |
時価総額 (2022年9月) | 約22兆6600億円 |
時価総額ランキング (2022年9月) | 2位 |
発行上限枚数 | 無し |
公式サイト | 公式サイト |
ホワイトペーパー | ホワイトペーパー |
イーサリアムのメリット
スマートコントラクト機能
スマートコントラクトとは、条件が満たされると自動的に契約内容を実行するプログラムのことです。
当事者間で決められた条件さえ満たせば良いので、契約を実行するのに管理者は不要で時間の短縮につながります。
更にその契約内容は改ざんすることができず、取引履歴などは誰でも見ることができる透明性の高いものになっています。
具体例
例えば、自動販売機はお金を入れて飲みたいジュースのボタンを押せば自動でジュースが出てきます。
ジュースを買う人と自動販売機との間に管理者はいません。
このようなスマートコントラクト機能は金融面でも使われています。
通常お金を誰かに送金する場合、銀行等の管理者が間に入り手続きに時間がかかりますが、イーサリアムの場合、銀行等の管理者が間に入らず個人間で直接やり取りするので数秒で送金が完了します。
分散型アプリケーション(DApps)
DAppsとは分散型アプリケーションの略で、アプリの総称のことです。
イーサリアム上ではスマートコントラクトを利用して、管理者のいない多くの分散型アプリケーションが開発されています。
DAppsには、仮想通貨取引所やNFT取引所、ゲーム等多くの種類があります。
イーサリアムのデメリット
ガス代の高騰と処理速度の低下
イーサリアム上で取引量が増えてくると、その処理に時間がかかるようになり更にガス代と呼ばれる手数料も上がります。
例えば、世界最大級のNFTマーケットプレイスのオープンシーでは、NFTを出品する際の手数料(ガス代)が出品するNFT作品と同じくらいかかる場合もあるようです。
これでは、売れても利益になりませんよね。
レイヤー2
この処理速度の低下とガス代の高騰の問題を解決するのがレイヤー2と呼ばれるものです。
超簡単に説明すると、取引量が増えイーサリアム上で処理しきれなくなった場合、処理だけに特化したレイヤー2と呼ばれる別のチェーンで処理し、イーサリアム上ではその結果を記録するだけにします。
役割分担することでイーサリアム上での負担を減らし処理速度の低下とガス代の高騰を避けます。
- レイヤー1・・・ビットコイン、イーサリアムのようなブロックチェーン
- レイヤー2・・・レイヤー1の処理を手伝う、ブロックチェーン以外のオフチェーン、 Polygon、StarkWPolygon、StarkWare、zkSync、optimizm、Arbitrum
イーサリアムキラーの台頭
レイヤー2に頼らなくても、イーサリアムが抱える処理速度の低下、ガス代の高騰といった問題を解決するイーサリアムキラーと呼ばれるレイヤー1が出てきました。
ソラナ(SOL)、カルダノ(ADA)、ポルカドット(DOT)、アヴァランチ(AVAX)等です。
イーサリアムはこれらに対抗すべく今後アップグレードを行い、処理速度問題の解決を目指します。
価格推移
イーサリアムの今後を予想するために、これまでの推移を参考までに見てみましょう。
イーサリアムの発売当初の価格は93円でした。
それが様々なイベントを経て、2021年11月には最高価格の536,000円を記録し発売当初から比べると約5700倍にもなりました。
しかし10月時点現在約19万円と価格を落としています。
今後イーサリアムはどうなるのか、将来性をここから見ていきましょう。
イーサリアムの将来性
価格予想
イーサリアムの将来の価格を各機関や分析サイトはどのように予想しているか見てみましょう。
英紙インディペンデント | 2025年までに2万ドルまで上昇 |
米ファインダー社 | 2025年までに1.8万ドルまで上昇 2030年までに10万ドルまで上昇 |
CryptoPredictions | 2025年までに1700ドルまで上昇 |
tradingbeasts | 2025年までに1837ドルまで上昇 |
Analytics Insight | 2025年までに1万ドルまで上昇 2030年までに2万ドルまで上昇 |
CoinCodex | 2028年までに1.2万ドルまで上昇 |
2025年までに最低1万ドルまで上昇すると予想しているものが多いですね。
現在価格の約7倍です、この上昇予想の理由を次に見ていきましょう。
上昇する理由
①DeFi市場の成長
イーサリアムはDeFi(分散型金融)市場で最も使用されているブロックチェーンです。
DeFi(分散型金融)とは
DeFiとは銀行のような管理者を必要としない、全ての人が利用できる金融商品やサービスの総称です。
例えば、その一つにCompound(コンパウンド)というサービスがあります。
Compoundは、DeFiアプリケーションでありDEX(分散型取引所)でもあります。
Compoundにイーサリアムを預けることで年利20%等、通常の銀行金利とは比べ物にならない利益を獲得することができるのです。
DeFiのメリット
- 銀行や証券会社など管理者がいないので送金や入金等の取引は個人間で行われ数秒で済む
- 銀行口座を持っていない人でも誰でも利用できる
- 個人情報は必要ない
- 管理者がいないので自分の口座を凍結されない
- 市場が常に開いている
このように従来の金融システムとは違うDeFiは、銀行口座が持てず働き口も見つからないような人達を含め、今後ますます世界中の多くの人に必要とされるでしょう。
1000億ドルのDeFi市場が今後ますます成長していくことを考えるとイーサリアムの価格上昇にも期待できますね。
②米国ETF申請
カナダではすでにビットコインやイーサリアムのETF(上場投資信託)が承認されており、ビットコインETFはわずか3週間ほどで運用資産額が約900億円に達しており投資家からの高い需要が見えます。
これに続き米国でも複数のビットコインのETF申請がされており、イーサリアムのETF申請も今後増えることが予想されます。
市場の最も大きい米国でETF承認されるとイーサリアムの価格上昇も大いに期待できますね。
③NFT市場の拡大
NFTとは
NFTとは、『Non Fungible Token(ノン・ファンジブル・トークン)』の略で、「代替不可能」、つまり一つ一つが固有で唯一無二という意味です。
NFT作品には音楽、映画、ゲームやアート作品等ありますが、世界でたった一つの作品です。
世界に一つしかないので高額で取引されるNFTも多くあります。
- Beepleさん(有名ではない)が手掛けたデジタルアート・・・約75億円
- ジャック・ドーシー(ツイッター創業者)の初ツイート・・・約3.1億円
ブロックチェーン
NFT作品の「世界で一つしかないもの」という価値は、ブロックチェーンの技術によるものです。
なのでNFT市場はブロックチェーンの上に成り立っており、そのブロックチェーンの中で最も使用されているのがイーサリアムです。
NFT市場
NFTの市場規模は現在2022年10月時点で10億ドル、ピーク時と比べて10分の1を下回っています。
しかし、マーケッツアンドマーケッツ社によると、2027年までには136億7,900万米ドル(約1兆8,782億円)にまで成長すると予測しており、世界の大手企業が続々と参入し、日本でも、メルカリ、楽天、バンダイ等が参入しています。
NFT市場が今後ますます大きくなればイーサリアムの価格上昇に期待できますね。
今後期待できるNFT関連の仮想通貨が知りたい方は下記のブログを読んでみてください。
④EEA(イーサリアム企業連合)
EEAはイーサリアムを利用する企業のサポートを目的に設立された団体で、世界的に有名な企業を始め何百もの企業が参加しています。
- マイクロソフト
- インテル
- JPモルガン
- ING
- アクセンチュア
- CME グループ
- MUFGグループ
- トヨタ
- KDDI
イーサリアムが世界のトップ企業から期待されているのが分かりますね。
⑤4段階のアップグレード
イーサリアムの生みの親のブテリン氏は、マージ(Merge)が成功しプルーフ・オブ・ステーク(PoS)への移行が完了した現在、イーサリアムの完成度は55%とみています。
このマージ( Merge)が完了したことでCO2排出量も大幅に削減することができ99%以上のエネルギーを節約できるようになりました。
後は下記4段階のアップグレードが完了すればイーサリアムは完成するようです。
- サージ(Surge):メインネットの混雑緩和
- ヴァージ(Verge):ネットワークの分散化
- パージ(Purge):ネットワークの合理化
- スプラージ(Splurge):上3つの統合
これらのアップグレードが全て完了すると毎秒10万件のトランザクションが処理できるようになるとブテリン氏は主張しています。(現在の処理能力は15〜20件/秒)
イーサリアムの最大の課題であるネットワークの混雑問題が解決すると、今後ますますプラットフォームとしてのイーサリアムの需要は高まり、将来価格も跳ね上がりそうですね。
おすすめ取引所
イーサリアムを買う気になったら取引所を決めましょう。
最もおすすめの取引所を知りたい方は、下記の記事を読んでみてください。
各取引所の特徴を詳しく紹介しており、ランキング形式になってるので分かりやすいと思います。
買い方
イーサリアムをまだ買ったことがない方、買い方が分からなくて不安な方も安心してください。
下の記事に最安の買い方を紹介してますので読んでみてくださいね。
Q&A
ビットコインとの違いは?
イーサリアムはビットコインに次ぐ時価総額第2位の仮想通貨で違いは下記のとおりです。
仮想通貨 | イーサリアム | ビットコイン |
主な用途 | アプリケーションをつくるための プラットフォーム | 決済手段 |
特徴 | スマートコントラクトと呼ばれる 自動契約システムがある | 世界初の仮想通貨 時価総額1位 |
価格 (2022年10月) | 約19万円 | 約291万円 |
時価総額 (2022年10月) | ¥24,324,698,857,607 | ¥56,040,836,683,297 |
まとめ
イーサリアムの2022年10月時点の価格は約19万円でピーク時の約1/4にまで下落しています。
加えてイーサリアムには処理速度の遅さ、ガス代の高騰、イーサリアムに取って代わる仮想通貨の出現などマイナス要因もいくつかあります。
しかしそれ以上に下記のプラス要素があり、今後イーサリアムの価格は上昇するだろうと多くの専門家や機関が予想しています。
- DeFi市場、NFT市場の拡大
- 米国ETF申請
- サージ、ヴァージ、パージ、スプラージの4段階のアップグレード
イーサリアムの将来を信じ価格上昇に期待しましょう!